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白昼夢、或いは全部勘違い

コンテンツの消費

15/04/11の日記

朝から期日前投票、のち空港へ。

三半規管が弱いので飛行機は苦手だが背に腹は変えられないのでLCC。鼓膜が痛い。
そういえば25歳を過ぎたくらいから酷く乗り物酔いするようになったけれどあれはなんなのだ。

さて、福岡空港から地下鉄で博多駅へ。
お目当ては2年前のマホーツアーで大森さんが「道重さゆみちゃんのオススメ」と言っていた「三日月」のクロワッサンである。大森さんの分と私の分を購入。
食べてくれたかしら。

天神にて九州のお友達とお茶。
エッグ!ベネディクト!ワッフル!
おしゃれ!!おしゃれかよ!!!!
誰かと誰かが幸せになろうとしているお話を聞かせて貰えるのはとてもうれしいし、それを喜べるだけ自分の生活を安定させておきたい。
幸せな人は多いほうがいいと思う、多分。

ROOMSは思ったより広め。
ライブもたまにやるカフェみたいなものを想像していたら、ちゃんとステージがあった。
ステージにはピカピカのYAMAHAのグランドピアノが鎮座していた。大森さんがグランドピアノを弾くところを見るのはおそらく長崎以来だ。とてもうれしく、大興奮。

広島でも着ていた黒いドレス、ノスタルジックナナちゃんドレスだっけ、あれをワンショルダーにアレンジしたものかな。肩痒そう。ワセリン差し入れすればよかった。

謡曲
KITTY' BLUES
笑点のテーマ
春の公園(調布にて)
青い部屋
キラキラ
(朗読?)
あまい
エンドレスダン
呪いは水色
新宿
絶対彼女
(MC ギャッツビー!)
君と映画
ノスタルジックJ-POP
夏果て
コーヒータイム
音楽を捨てよ、そして音楽へ
hayatochiri

秘めごと
ワンダフルワールドエンド
Over The Party
(MC どーもすいまてーん)
デートはやめよう
ハンドメイドホーム
(アンコール)
ミッドナイト清純異性交遊
PINK

私にとっての福岡はノスタルジーの塊だ。
福岡は大都会だと思っていた。福岡にはなんでもあると思っていた。福岡に住みたかった。福岡は憧れで非日常で、福岡は私の東京だった。
でも私は出来損ないだったから福岡に住むことも故郷に帰ることもなく、今ではただ知り合いにすれ違うのが怖くて怖くて怖くてうつむいて乗り換えるだけのただの地方都市になってしまった。
なんなら飛行機が下降し始めたときからもう怖くてずっと胃が痛かった。情けない。

そんなことはなんにも関係がなく、ただステージに大森さんがいて私は客席に座っていた。
「夢も憂鬱も東京も」大森さんが全部見せてくれて、今も私を取り殺さんとする思春期の自分の生き霊あるいは九州の各地にちょっとずっと置いてきた私の地縛霊に「もういいよ」と言ってもらえた心地がした。勝手に泣いて勝手に救われて、全く便利な話である。
私情を挟まず音楽だけを聴きたいと常々思っては、いる。
そのへんを抜きに、抜きにできるかわからないけれど抜きにして、福岡のライブはとても好きだった。
いつも好きだけど大森さんはいろんな大森さんがいて、どれも好きだけど、福岡の大森さんは特に好きだった。

大好きな「歌謡曲」からスタート。
2013年頃「(大森さんを見に来たお客さんが他の出演者のお客さんより少ないような)アウェイの大森靖子は云々」って言われていたときの大森さんのような感じがした。
何故か笑点のテーマ。
私は10年くらいピアノを習っていたが、全然好きでなく練習もサボりろくに弾けず、今はもう全く弾けない。(親に月謝を返済したほうがいいのでは。)
大森さんがこういう遊び心のある曲をピアノで弾くのを聴いたり、学校の教室のオルガンでJ-POPを弾きまくっていたエピソードを読んだりすると、大森さんは音楽を「楽しんで」いるんだろうな、と思う。当たり前だけど、私にはできなかったことなので、いいなぁ、と思う。

青い部屋」の歌い出しを聴くと、鈍器で頭を殴られているような気分がする。鈍器で頭を殴られたことは一度もない。
グランドピアノの中を覗くのが好きで、よく人が弾いているのを眺めていた。「青い部屋」を聴いているときは、ピアノの中で動いているであろう白いハンマーのことをよく考えている。
ピアノを弾いている時の大森さんは、気難しい画家のように見える。スズキコージを一度だけ遠くから見たときに覚えた恐怖に近い。スズキコージ大好き。
ギターを弾いている時の大森さんは、女優さんみたいだ。

初めて聴く曲、「春の公園(調布にて)」。
「お嬢さん飴ちゃんあげるから 僕を知ってください」という歌い出しは、福岡公演の前日に報道された不審者情報からの引用だ。圧倒的なスピード感。
大森さんが、音楽が芸術の中で一番速い、と言われていたのをこういう時に実感する。
大森さんのフィルターを通したら、きっと世界は音楽が、音楽の素材がそこらじゅうに溢れているんだろうな。
四コマ漫画」のくだりは、大森さんがインタビューで話していた昔のメル友彼氏の1人のことかな、と思った。
私はこの曲がとても好きだ。

iPhoneを見ながら、お母さんとのメールか会話のようなものを朗読しながら、ピアノからギターへ。
シールドを抜いたり刺したり(ブツっ!という鈍い音が攻撃的)、ステージを行ったり来たり、降りたり、ギターをお客さんにもたせたり、お客さんに座ったり、奥の方まで歩いたり。
大森さんは、少しでも多くたくさんのところに届くように、山のように音をくれた。
大森さんが客席後方に来てくれるのも、演奏中に突然シールドをぬくのも、別のライブで見たことは幾度かある。
だから私は、正直に言うと、近くに来てくれて嬉しい気持ちはあれど、驚きはしなかった。
でも私の近くにいた人は本当にびっくりしていた。私だって多分初めて見たときはびっくりしただろうに、ちょっとうらやましかった。
でも幸いなのは、何度見ても「ああ、またか」と思ったり、「なんだ、今日は降りてこないじゃないか」と思ったりしたことは一度もない。
それはきっと大森さんが、大森さんがくれるものをその時一番伝えることができる方法でくれているからなんだと勝手に思っている。

ステージの上では、立ったり、椅子に座ったり、床に座ったりした。
「ギターのほうが可愛いんだもの」の時の弾き方が多かった。

MCメモ。
新居の内覧に行ったら、ギャッツビー感のある男の人が大家さんだった話。
「どーもすいまてぇーん」というギャクがすきで、めちゃくちゃ怒っている人にいつか言おうと思っているという話。
大森さんの日々が楽しそうでとても嬉しい。私みたいに大森さんの日常まで過剰に心配している人々のために話してくれたのかな、とか、考えすぎだろうな。

終演後は長崎に住んでいるという長崎公演のお客さんだった方とお話しした。
私がタワーレコードに置いてきたフライヤーをもらいましたと連絡してくださった方だった。
彼女と、あともう一人、告知してすぐ連絡をくださった佐賀の方、他にも長崎近辺に住んでいるという人が待っていると言ってくださったことがあの時私の心の支えだったし、私の独りよがりじゃなかったんだってどんなに嬉しかったか、という話をしてまた泣いた。九州にいるとすぐ泣く。

大森さんがFXのときに行っていた焼肉屋さんに行ってたらふく肉を食べておしまい。
大森さんのサイン色紙をわざわざ持ってきてくださったので自撮りした。

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